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New Vegetarian Magazine, July 1997

 Talking about how he changed his lifestyle after becoming a vegetarian
 ブライアン アダムスは、もうかれこれ15年近くもロック界の第一線に君臨してるアーティスト。
その彼のほとんどの曲が、全曲じゃないとしても、1位になるのも含めて、10位以内にまでは必ず上がってきてます。毎日ラジオから、彼の曲を少なくとも一曲は聞いてるはず。
 バーブラ・ストライザントやティナ・ターナーとのデュエットだったり、ヒットした映画のサントラのテーマ曲だったり。
 今回、ブライアンの4回目のオーストラリア・ツアーの、メルボルンでのショーに先立ち、Belinda Stopar とDermot Dennisがブライアンと会えることになりました。ブライアンがあんまりインタビューを受けないし、もしインタビューを受けても、それはベジタリアンに関する事に限ってのインタビューなので、今回のこの独占インタビューはすごく貴重なのです。

まず、最初に、お決まりの質問から。なぜ、ビーガンになったの?
 ベジタリアンになる運命だったと思う。と言うのも、少しずつではあったけど、実は、肉や、肉加工食品が僕の体に悪い影響を与えてるって思っていたから。肉体的にな面では、体をだるくさせてたし、そもそも「動物を食べる」ってその観念自体が嫌いやったから、だんだん、(動物を食べることが)気持ち悪くなったわ。で、カナダのアルバータ州カルガリーにいた時、アルバータってのはステーキ牛の産地なんやけど、ま、フィレ・ミニヨンの産地ね。
 僕、気分が悪かったんやけど、マネージャーが、「ま、ステーキでも食べに行こう。気分もよくなるわ。」って。で、友達と僕はここでステーキを食べてん。で、この肉が胃で、何日ももたれて、めちゃくちゃ気持ち悪くなってん。で、これが結局僕が食べた最後の肉になったわけやけど。これ、9年前のこと。それから、何ヶ月で、チキンを食べるのをやめて、それから、卵もやめて、それから牛乳もやめた。

でも、牛乳ってなんにでも入ってるでしょ?クッキーとか。
 今は、そういうものすべて摂らないようにしてる。でも、今でも時々は食べるのはパルメザン・チーズ、でも、ホントにホントにたまぁ〜〜にちょっとだけ。と言うのも、チーズにはレンニンが含まれてるから。(訳者注:レンニンとは栄養素の一種だそうです)
 だから、ま、食べてもいいかぁ〜と、思ったりするんやけど。

食生活を変えてから、自分が変わったと思う?
もちろん!

どんな風に?
 ま、だんだんとだけど、自分がベジタリアンになっていってるってことは気付いてたから、ま、ビーガンとは気付いてなかったけど、どちらにしてもビーガンはベジタリアンと思ってたし。
(訳者注:初めは、ビーガンもベジタリアンも同じようなものと思っていたということでしょうか?それとも、自己流で野菜ばっかり食べてたら、実は、そのスタイルはビーガンスタイルだったとあとでわかったってことでしょうか?)
 でも、そのうち、ベジタリアンにもいろんな種類のベジタリアンがいるってことがわかったんで、ベジタリアンについての本を読み始めたんやけど、何冊かは本当によかった、タイトルは「Diet for a New America」それから、「Fit for Life」。この「Fit for Life」は今まで読んだ本の中で一番奥深い本やった。どんな本よりも、僕の人生に影響を与えてくれたわ。実は、今でも、この本を参考にしてるんやけど。基本的に僕は、いつも難しいことばかりを言ったり考えたりする人間ではないんやけど、でも、この本から学んだことは、なんと言っても、毎朝フルーツを摂って、そして、日々の毒素を体内から出してやること。だから、毎朝、しぼり立てのジュースと新鮮な果物で1日を始めるんだけど、昼まではそれ以外何も食べへん。で、そうすることで、ま、お通じを整えるんだけど。この本を読んでるときは、なんだか、いちいち明かりをピカ〜っと照らされてるみたいだった。つまり、ページをめくるごとに、「うんうん、その通り、その通り。」って、いちいち納得、で、ベジタリアンになってから、この本は僕にとってのバイブル。

あなたと同じようなことを、この本を読んだ人は言いますね
 ほんとに、びっくりやわ。それから、この本の中には、太り過ぎのアメリカ人たちについても書かれてて、だから、誰にでもに向けて書かれた本ではないんだけど、でも、根本で言おうとしていることは実に筋道のとおったことばかりだから。

あなたの周りの人の反応はどうだった?
 めっちゃひどかった! 家族は大騒ぎするし、バンドのメンバーはハンバーガーを食べに行こうってワザと言うし。今は、バンドメンバーの3人はビーガンになってる。母もベジタリアンになってる。
 みんな始めは批判的だったし、僕も無理に説得したわけでもない、だって、そういう問題に立ち入ることって、(食べること=命にかかわること)、ある種の危険なことだから。だから、そんな風に説教したり、無理強いはしなかったけど、なんとなくほのめかしたりは少しずつしてた。
 レコードを作って帰って来ると、マネージャーが、「なんか、えらい、調子よさそう!何か特別なことしてる?」って尋ねてきたから、「ベジタリアンしてる。ちゃんと自己管理してる。」実際、ベジタリアンになってから、ものすごく体重が減ってん。だんだん、また体重は増えたんだけど、でも、その間に体の代謝の再生が確立できたんだと思う。この代謝の再生って、この本を読んだ人にしかできないことだから。この世の中には、「ああ、もう、なんか調子悪いわ。」って思える時があるけど、そういうののほとんどが、体内から毒素を出してやってないからやねん。

肉を食べる生活からベジタリアンになるのと、ベジタリアンからビーガンになるのはどちらがしんどかった?
 というか、僕にとっては、最初からベジタリアンになるってことはビーガンになるってことやったから。つまり、それって、自分がどの程度べジタリアンであることを理解して実行できる範囲があるかの問題だと思う。どの木に魚が鳴る?(そんな木ないやん!)
 もし、魚を食べるならベジタリアンじゃないし、もし卵を食べるならベジタリアンじゃない。卵は植物じゃない。卵はちゃんとした動物食品。だから、卵や卵の入った製品を食べるならベジタリアンじゃない。もし、肉をちょっとだけ、魚をちょっとだけ、卵をちょっとだけ、ちょっとだけでも食べるんなら、ベジタリアンじゃない。もしみんながそういうものをちょっとでも食べてるんなら、申し訳ないけど、絶対。君らはベジタリアンじゃないわ。ビーガンってのは、体の中に何を入れるかってことに、めちゃめちゃ厳しいルールを持っていて、実際にすべての動物食品・製品を生活から排除している人たちのために作られた言葉なんだから。

あなたは、カナダの放牧地帯で育ったの?
いやいや、全然。僕の両親はイギリス人で、僕は、ヨークシャー・プディングとビーンズ・トーストで育った人間。

トーストにビーンズ(豆)ねぇ…。その頃から、もうビーガン予備軍だったんやわ。
ま、めちゃめちゃ砂糖が入りすぎてたけど!

ベジタリアンになる人にとっての、「変化」って何?
 いろんなとらえ方があるけど。例えば、社会での物の見方が変わるという人もいる。そのおかげで、この世の中の今の問題が、もっと減るってね。
 それから、自分のやりくりについてもっと考えなおす人も多い。でも、世の中のせいにばかりはしてられないし、他の人たちが肉を食べてるのをやめさせるわけにはいかないし、他の人の育ってきた食生活を変えさせるわけにもいかない。さっきも話したように、僕だって、友達や家族から、すごく反対された。ま、僕は自分のやり方で、周りのみんなを変えさせることができたけど、結局は、自分を変えるか変えないかは個人の意思。人に、変えれるとは言うことはできるけど、それって、考え方の問題だから、不満があれば自分で変えるか、それとも、変えずにそのまま不満を抱え続けていくかの、どちらかしかないんだから。

もし、あなたに子どもがいれば、ビーガンとして育てる?
 もちろん!というか、それしか僕の家では選択の余地はないから。もちろん、個人の意思の尊重はするし、自分で選ぶことなんだけど、でも、もし、僕に子どもがいて、子どもたちがホット・ドッグ(訳者注:この場合、アメリカ英語で考えると、あの長いソーセージのことだと思う)を食べたいと言ったら、彼らがホットドックを口に入る前に、どんなことをしてでも、自分の持ってる限りの知恵を出し尽くして、できることはすべてをして、子どもたちに、ホット・ドックってものについてわからせる。僕がホット・ドックを食べる前に誰かが、僕にそういうことを教えてくれてたらよかったのに。でも、誰もそういうことは教えてくれへんかった。

そういう点では、私たちは子どもの頃、みんな同じだったと思うんだけど。
そうやなぁ。

で、ベジタリアンについて他の人にどういうふうに伝えるの?
 まず、遠回りに話すんやけど。去年は本を取り出してから、その中で書かれているべジタリアンについて話したわ。みんなは僕がベジタリアンって知ってるけど、でも、今までは、こんな風にインタビューなんかではそういうことは話さなかってん。ま。勝手にみんなどこかから聞いて知ってたみたいだけど。インターネットで有名人のベジタリアンって調べたら、たいてい僕の名前が出てる。

じゃ、ベジタリアンにまつわる下らない評判についてどう思う?
ベジタリアンは顔色悪くって、ガリガリに痩せてるとか・・・
 この世の中には、すばらしい菜食主義をしてるグループががいっぱいいる。例えば、インディアン。彼らはすばらしい。彼らはまさに生き証人。彼らには栄養補助食品だの、栄養剤だの、ビタミン剤だの一切関係ない。僕はいつでも新鮮な食べ物を食べてる。

ビタミン12さえも、飲まないの?
 何も飲まないよ。薬も一切飲まない。頭が痛くても痛み止めも飲まない。飲まないようにしてる。できる限りどんな薬も飲まないようにしてる。
 去年フランスにいた時、ちょうど、季節的に花粉症にかかってしまって、ホメオパシーのドクターの治療にかかったんだけど、あれはよく効いた。もちろん、薬局でヒスタミンの入った鼻炎薬なんてすぐ買えたんだけど、でも、あれはメチャ眠たくなるし。知ってる?今、このホメオパシー(同毒治療法)って脚光を浴びつつあるんだけど。

肉を食べたいとか、牛乳を飲みたいとか、乳製品を食べたいとか思ったことある?
 ううん。でも、時々、どんなんだっかた、思い出したりすることはある。肉とかチキンとか魚を食べるってどんな感じだったか今でもちゃんと思い出せるよ。味覚っていうのは失くならないものだから。
 例えば、僕がオレンジとかライムのことを話したら、君、すぐにあの酸っぱい感じを思い浮かべてるでしょ?それと同じことを食べ物を見た時にも起こるねん。もし、お腹がぺこぺこに空いてる時に、チキンの前を通りかかったら、すぐにそれがどんな味か考えるやんねぇ。

肉の代用品としての、ベジタリアン用ソーセージはどう?
 いいねぇ〜〜。すごくすごくいいねぇ〜。僕、いつもあれ使ってるわ。このツアーにもシェフを連れてきてるんだけど、パスタやポテト以外にもいろんなものを作るよ。でもトウフはいつも食べるね。

身に着けるものに関してのビーガン・スタイルはどう?
これに関してだけ、まだ、いまだに皮革製品(=動物製品)と関わってる。

ジャケットとかパンツ?
 ううん。最近は何も買ってない。たいてい、そういうものは何年も前に買っていたものだから、自分では皮革製品を買いには行ってないよ。それに、革のジャケットは買わない。ナイロン製の靴も持ってるけど、革靴も持ってる。認めるわ。それに、革パンツに見えるナイロン製のパンツも持ってる。

ビーガンとして、ツアーに出るのはなかなかたいへん?
ツアー?ううん。

料理を作ってくれる人はいる?
ツアーにはシェフがいるよ。

みんなに同じものを作るの?
 基本的に皆用だけど、実は、クルーのほとんどが肉を食べて、ベジタリアンは2人だけ。だから、Emmanuel Luytonに作ってもらうのは、僕とあとの少数派だけ。

あなたの周りに他にベジタリアンとか、ビーガンいる?
うん、もう二人。ドラムとギター。

ツアー中にベジタリアン・レストランに行ってみる事ある?
 ううん。実はベジタリアン・レストランって好きじゃない。だってああいうところで食事って、楽しくないもん。ああいうところの料理はどれもありきたりの作り方で、つまらないもん。世間の人がベジタリアン料理に興味を持てないのも仕方ないと思うわ。
 まぁ、めっちゃめっちゃたまぁ〜〜〜に、すっご〜〜くおいしいベジタリアン・レストランに偶然あたることもあるんだけど・・・

私は中華料理がすごく好きなんだけど。
僕は中華はあんまり食べへん、油っぽいから。

じゃ、ホテルにあなた専用のケイターを泊まらせておくの?
 僕にはシェフがいるから、ホテルのキッチンを使う必要があれば、旅先でもホテルと時間をアレンジしてキッチンを使うよ。

で、ホテルはあなたの食事は用意したことないんですね?
いや、ある。

どうやって、ビーガン食を用意するの?
 全然簡単。ホテルの人に、何を食べたいのか言って、食べるものにいろいろ制限があることをきちんを伝えれば、たいてい融通をきかせてくれるね。

で、今、どこに住んでるの?
イギリス。

イギリスでのビーガンってどんな感じ?
 進んでるよ。実際、イギリスでのベジタリアン界はすごく進んでる。スーパーにあるベジタリアン用の食べ物にはちゃんとラベルが貼ってあるし。多くのものにはチーズが入ってるけど、でも、例えばリンダ・マッカートニーのように、ものすごく厳しいベジタリアンであることを公表してる人でも、卵やチーズが入ったものを食べざるをえない時もあるし。要するに、全く完全に植物だけってのは・・・

私が1991年にイギリスに行った時、スーパーでは、2列ともびっしり全部がベジタリアン用の冷凍食品だったのを見て、ものすごくびっくりした。
 うん、すごいよね。ま、ベジタリアンにとってはカリフォルニアが最高の場所なんだけど。その次は絶対イギリスだと思う。アメリカは一般的にベジタリアンにはいい場所だと思う、だって、アメリカでほとんどの消費者運動が行われてるから、特に、カリフォル二アでね。僕が何年も住んだバンクーバーも実は、ベジタリアンにはいい場所。グリーンピースとかみたいな、環境団体がたくさんバンクーバーで結成されてるから、バンクーバーでは、そういう自然意識に対する驚くくらいの動きがあってね。

アメリカでは、トーフ・アイスクリームがあるんですって?
それはアメリカでだけ。そんなもの絶対にフランスでは食べられない。

イギリスにいる時に、あのベジタリアン用冷凍食品を試せるような調理具と場所がなかったことが残念やったわ。
 おいしいのもあるよ。イギリスで、"Waking Up The Neighbours"を作っている時は、Marks and Spencer (訳者注:デパートの名前)にいつも行ってた。だって、おいしいものがいっぱいあるから。ピーマンの?詰め(訳者注:私たちにはピーマンの肉詰めですが、ベジタリアンは一体何を詰めるのでしょうか???見当がつきません)
 おいしいものなんでも売ってる。僕の好きな食べ物知ってる?僕の好きなものは、ただのベイクト・ポテトとサラダ。

コールスロー?
 コールスローなら、マヨネーズがかかってなければね。でもベイクト・ポテトならマヨネーズちょっとだけ。ま、ポテトにつけるなんか他のドレッシングもあるのかもしれないけど、ただなんにもかけてないポテトとサラダが好き。好きなサラダ・ドレッシングはライムをしぼって、同量のエキストラ・バージン・オリーブ・オイルと合わせて、塩と胡椒を入れたもの。これが僕が一番のおいしいと思うサラダドレッシング。

ライムのこと知りませんでした。
 レモンみたいなもんなんやけど、でも、ジャマイカにいる時、ライムの味を覚えてしまってから、ライムじゃないとダメになってしまったんだけど。というか、ジャマイカにはレモンってないから、ライムしかないねん。だから、そこでライムとオリーブ・オイルのドレッシングが始まったんだけど。とにかく最高。

じゃ、私も試してみなきゃ。
 絶対!でも、ライムとオリーブ・オイルは必ず同量。つまり、テーブルスプーン1杯のライムならテーブルスプーン1杯のオリーブ・オイル。

オーストラリアではビーガン用のマヨネーズを売ってるんだけど、イギリスでも?
もちろん。

イギリスではビーガン用の練乳売ってるよね?
 もちろん、イギリスでは何でも売ってる。Rice Dreamなんか、もう最高。
 朝、シリアルを食べるとしたらRice Dreamがいいね。Rice DreamとWeetabixなんて最高の組み合わせ。(訳者注:Weetabixも個人的な好みでは、おいしくなかった)

バニラ風味のRice Dream?
 ううん、プレーン。子どもの頃、Weetabixが大好きだったんだけど。cream of wheatって食べたことある?
(訳者注:私の個人的な感想としては、これは、かなりまずかった。オートミールよりももっとドロドロドロドロしてて、う〜〜ん、かなりキモイ食べ物だと、私は思います)
 おかゆみたいなものなんだけど。Cream of wheat と Weetabix、これが大好き大好きやった。で、子どもの頃は新しい食べ物が発売になっても、すぐにまたこの2つに戻ってた。

で、あなたはRice Dreamに豆乳をかけて食べるのは好き?
 うん。Rice Dreamに豆乳をかけて食べるのがいいのは、たいてい、豆製品って組み合わせを間違えるとガスが溜まるから、だから、Rice Dreamだとそうはならないから。

じゃ、大豆市場は大きくなってる?
 豆乳はすばらしい食品やなぁ。あ、誤解せんといてね。豆乳ってすばらしい食品だけど、でも、ポテトとステーキを一緒に食べたらガスが溜まるみたいに、豆乳だって組み合わせを間違えるとガスが溜まるよ。

ベジタリアンになってから、べジタリアン界は大きく変わったと思う?
 ううん。あんまり。だって、僕が影響を与えたのは自分で変わることを選んだ友達とその彼らの友達だけだから。
 ただはっきり言えるのは、10年前に比べたら今ではもっと多くのベジタリアン向けの食品があるってこと。だからと言って、世の中全体がベジタリアンになろうとか、動物を食べないことを意識するようになったとは、僕は思えない。

意識もしてない?
してないと思う。世間の人たちはまだまだ相変わらず肉食やわ。

じゃ、イギリスで起きたあの狂牛病は?
 あの時、ああ、これで牛肉を食べるのをやめるんだなぁと思ってたら、なんと、今度は羊を食べ始めたのには、びっくり!結局、みんななんにも考えてないんだと思う。どっちにしても、たいていの人は行き付けの肉屋さんに行って、肉屋さんが「大丈夫。心配しなくていいよ。」って言うのを聞いて、「そーかそーか、肉屋さんがそう言うんだから信じるわ」って感じだもん。

料理はするの?
もちろん

で、そのベイクト・ポテト以外になにかお得意料理はある?
 いろんなのを作るのが好きなんだけど。最近凝ってるのは、トマトとポテトの重ね焼き。ポテトを薄くスライスして、片面にオリーブ・オイルと塩・コショウをして丸い浅い型に並べて、その上にスライスしたトマトを載せて、オーブンにいれて多分40分くらい、とりあえず、ポテトに火が通るまオーブンにいれておく。そうしたら、すごくおいしいのができあがるから。
 ま、僕はローストした野菜が大好き。ローストしたポテトが大好き。にんじんもカブもたまねぎも大好き。でも、オリーブオイルそ塩・コショウでもっとおいしくなるけど。

あなたも一連の動物愛護に賛同してる?
 うん、ある程度までは。まあ、でも僕は、まだ皮革製品を着たりしているくらいだから、ああいう旗を振りかざして抗議するああいうところまではいけないけど。ただ、動物を残酷に扱うのは断固として反対。僕はクジラの保護にはすごく力を入れてる。ポストカードを出したり、ドキュメンタリーに出たり、インタビューに答えたりして、何らかの運動はして来たんだけど。それに、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の西海岸でのイルカのドキュメンタリーのナレーションももうすぐすることになってる。

じゃ、この動物愛護問題に関して関わることに満足してる?
うん。毛皮反対の請願書にも署名したし。

サーカスやロデオなんかも反対?
 もちろん。イギリスにはElefriendsっていうすばらしい運動団体があって、これは、サーカスから捨てられた象のために住処を探してあげるという運動団体なんだけど。
 で、アメリカのテネシー州に実際にそういうさまよってる象を世話してる場所がある。そこは基金を地道に集めてるけど、なんにせよ、わかると思うけど、象にえさをやるのはそれはそれははお金のかかることだから。アメリカにはそういう風に捨てられリはぐれてしまた動物を助けようとする人がたくさんいるねん。

なにかペットを飼ってる?
ううん

ペットを子どもの頃飼ってた?
 うん、犬を飼ってた。父親がワイヤー・フォックス・テリアを飼ってた。それってイングリッシュ・テリアの一種なんだけど。とんがった鼻をしてるんだけど。'40年代に人気のあった犬でね。僕は犬大好き。絶対犬がいい。犬を飼いたいし、世話もしてやりたいけど、時間がないねん。

じゃ、曲を作ったり、レコーディングしたり、ツアーをしていない時は、何をしてるのが好き?
 最近キッチンを新しくしたばかりなので、料理してる。家にいるのが好きだから。
 友達を家に食事に招んで、みんなをおいしい食事で驚かせるのが好きかなぁ。これって、ものすごく楽しいことだと思う。特に、食事の後、みんなに「なーなー、今の料理には動物のもの、全く入ってなかったんやで!」っていう時の気分は最高。ま、ちょっと大変だけど、努力もするし頭も使うけど、ま、だから、そんなことしない人の方が多いんだろうし、それに、ベジタリアンする方がお金がかかるから。いつも新鮮な果物を食べるって方がもっと食費もかかるから、なかなか金銭的に誰にでもできることじゃない。だって、自分の庭で野菜や果物を育てていない限り、ベジタリアンするってことは贅沢なこと(食費のかかること)だから。僕が思うに、まだまだたくさんの人がベジタリアンじゃないのは、金銭的なことが原因だと思う。

ほんと。じゃ、いつになったら、ベジタリアンでいるほうが食費がかからなくなると思う?
 わからんわ。僕は毎日新鮮な野菜や果物を食べるけど、それってすごくお金がかかってる。僕は自分で買い物に行くのも好きだし、パイナップルやブルーベリーとか新鮮な果物が大好き。でも、後でそのレシート見てびっくり、「げっ!!果物ってこんなに高いんか〜〜!!」って。

有機農法のものは?
それを選べるなら、もちろん。

将来の目標とか夢は?
 ただこのまま続けていくこと。1日1日が大事だから、実は、そんなめちゃくちゃ大きいプランはないねん。今のところは、とりあえず、このキッチンを完成させて、やかんをおいて、お茶でも入れることかなぁ。


訳者:Rieさん

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